「インターネットで変わる「お金」」を読んで(5/31)
「インターネットで変わる「お金」」
(副題:ビットコインが教えたこと)
(著者:斉藤賢爾)を読んでの感想です。

副題にあるように、ビットコインの説明を導入部とした、
お金とは、そしてインターネットが発展していく中でのお金、
そして富とは…というテーマについて物語調で進んでいきます。
読んでみて、普段意識しないお金、富について考えるいい機会になりました。
まずそもそも論として、お金、というか貨幣とはなんぞという話が出てきます。
(引用は赤字です)
人々が、仲間を作って、一緒に何かを成し遂げようとするとき、その仲間たちの間では、貨幣のやり取りは普通は発生しません。仲間同士でお金のやり取りをするとしたら、関係が壊れないように気をつけなければなりませんし、それでなくてもずいぶん水くさい感じにはなるでしょう。
〜(略)〜
鉄道会社もグーグル社も、社外とのやり取りにはお金を必要とします。鉄道会社の従業員の制服は、別の会社で作っているでしょうし、グーグル社の社員食堂も、食材を別のところから調達してこなければならいないはずです。お金のひとつの意味は、仲間ではない相手とのやり取りにあるわけです。(P.92-93)
言われてみると、確かに同じ会社内において、仕事をお願いするからとお金は渡しませんよね。
でも一歩社外に出て仕事をお願いすると、お金を支払わないといけない。
これを要約する形で次に繋がってきます。
大勢を相手にする商売で、いちいち相手と信頼関係を築いていかなければならないとしたら、大変です。私たちは、人間を信頼する代わりに、お金という、信頼の代替物を作って、それによって社会を専門分化・効率化し、大きく成長させてきました。
〜(略)〜
いざというとき、私たちを助けてくれるのはどちらなのか。豊かな人間関係なのか、お金なのか、ということは、よく考えてみた方がよいと思います。(P.108)
貨幣価値を創造することは、信頼を創造することで、それによって直接関係を持たない人とでも、
取引ができるツールである…それがお金。
全く意識せず遣っていましたら、そうですよね。共通認識が成せる技だなぁと。
お金、頼り過ぎてしまうと、インターネットが発展した世の中では孤立しそうで怖いです。
人間関係とは、コレも見直すいい機会だったかもしれません。
また、著者はインターネットが今後も発展していく中で、お金と富がどうなっていくのか
思案しています。
インターネットの発展により、知識を共有するためのコストはどんどんゼロに近づいている。富の再分配を言うなら、知識はどんどん共有していくべきだ。そして実際、多くの面で、知識を得ることはフリーになってきている。
「今は、お金と富との関係が崩れてきている時代なんじゃないかな」
(P.154)
インターネットが世界を変えていく…のは、チュニジアで起こったFacebookを通した
ジャスミン革命でも実証されていますよね。
知識の共有化コストが限りなくゼロになる…お金の今後も変わるかもしれない…
…ネット企業に投資した方がいいのかしらん?(あほ)
以上でございます。
物語調なので読みやすく、またビットコインとは、の導入もあるので、
ちょっと知ってみたいという方にもオススメできる、今後のお金論でした。
面白い記事でしたら、応援ポチしていただけるとうれしいです!
(副題:ビットコインが教えたこと)
(著者:斉藤賢爾)を読んでの感想です。

副題にあるように、ビットコインの説明を導入部とした、
お金とは、そしてインターネットが発展していく中でのお金、
そして富とは…というテーマについて物語調で進んでいきます。
読んでみて、普段意識しないお金、富について考えるいい機会になりました。
まずそもそも論として、お金、というか貨幣とはなんぞという話が出てきます。
(引用は赤字です)
人々が、仲間を作って、一緒に何かを成し遂げようとするとき、その仲間たちの間では、貨幣のやり取りは普通は発生しません。仲間同士でお金のやり取りをするとしたら、関係が壊れないように気をつけなければなりませんし、それでなくてもずいぶん水くさい感じにはなるでしょう。
〜(略)〜
鉄道会社もグーグル社も、社外とのやり取りにはお金を必要とします。鉄道会社の従業員の制服は、別の会社で作っているでしょうし、グーグル社の社員食堂も、食材を別のところから調達してこなければならいないはずです。お金のひとつの意味は、仲間ではない相手とのやり取りにあるわけです。(P.92-93)
言われてみると、確かに同じ会社内において、仕事をお願いするからとお金は渡しませんよね。
でも一歩社外に出て仕事をお願いすると、お金を支払わないといけない。
これを要約する形で次に繋がってきます。
大勢を相手にする商売で、いちいち相手と信頼関係を築いていかなければならないとしたら、大変です。私たちは、人間を信頼する代わりに、お金という、信頼の代替物を作って、それによって社会を専門分化・効率化し、大きく成長させてきました。
〜(略)〜
いざというとき、私たちを助けてくれるのはどちらなのか。豊かな人間関係なのか、お金なのか、ということは、よく考えてみた方がよいと思います。(P.108)
貨幣価値を創造することは、信頼を創造することで、それによって直接関係を持たない人とでも、
取引ができるツールである…それがお金。
全く意識せず遣っていましたら、そうですよね。共通認識が成せる技だなぁと。
お金、頼り過ぎてしまうと、インターネットが発展した世の中では孤立しそうで怖いです。
人間関係とは、コレも見直すいい機会だったかもしれません。
また、著者はインターネットが今後も発展していく中で、お金と富がどうなっていくのか
思案しています。
インターネットの発展により、知識を共有するためのコストはどんどんゼロに近づいている。富の再分配を言うなら、知識はどんどん共有していくべきだ。そして実際、多くの面で、知識を得ることはフリーになってきている。
「今は、お金と富との関係が崩れてきている時代なんじゃないかな」
(P.154)
インターネットが世界を変えていく…のは、チュニジアで起こったFacebookを通した
ジャスミン革命でも実証されていますよね。
知識の共有化コストが限りなくゼロになる…お金の今後も変わるかもしれない…
…ネット企業に投資した方がいいのかしらん?(あほ)
以上でございます。
物語調なので読みやすく、またビットコインとは、の導入もあるので、
ちょっと知ってみたいという方にもオススメできる、今後のお金論でした。
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