読書感想文 - 長期投資で自分年金づくり

「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」を読んで(5/14)

「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」
(副題:タルマーリー発、新しい働き方と暮らし)
(著者:渡邉格)を読んでの感想です。




同書は2013年9月に刊行され、2017年3月に文庫版が発行されてます。
もちろんわたすは後者の文庫版を入手してきた感じです。

内容に入る前に、パンってどうやって作ります?
最近はホームベーカリーもすっごいのが出てきてまして、わたしも欲しいんですが、
簡単に言えば、小麦粉を練ったものにイーストを加えて発酵させ焼く、というものですよね。

著者はこの酵母から作ってます。しかも徹底的に拘り、水・建物(化学的なものを使用していない)
小麦粉も輸入したものではない、国産小麦を使用するなど…すごい。

内容としては、このパン屋を起こすまでの経緯と、
著者が感じる資本主義の妙、みたいなものを絡めて綴られてます。
特にマルクスの資本論を解いていまして、うんうんと頷かされること請け合い。

特に酵母菌に始まる「菌」と「金」を掛けて論じているところは面白いなあと。
(引用は赤字です)

おカネという名の肥料を大量に投下して、経済をぶくぶく肥らせる。中身がなんであろうが、「利潤」が増えればいい、GDP(国内総生産)の数字が大きくなればいい、株価が上がればいい。「メタボな経済」は、いずれバブルを生み、それが弾けると、恐慌(大不況)が引き起こされる。バブル崩壊はある意味で、肥りすぎておかしくなった経済のバランスを取り戻す自浄作用なのだ。
ところが、「腐らない」現代の資本主事経済は、恐慌もバブル崩壊も許容しようとしない。財政出動(赤字国債)や金融政策(ゼロ金利政策・量的緩和)で、おカネという名の肥料を大量にバラ撒いて、どこまでも経済を肥らせ続けようとする。
一方で食の世界では、肥料の大量投入で生命力の弱い作物をつくり出し、それを「腐敗させない」ために、強力な純粋培養菌を開発して外から「菌」をつぎ込み(「借菌」)、さらに添加物を使い、食べものを「腐らない」ようにする。
「借菌」も「借金」も構造は同じ。
「借菌」が「腐らない」食べものを生み、「借金」が「腐らない」経済を生む。自然の営みから、大きく外れた不自然な悪循環。(P.154-155)

おカネに使われるようになったら…資本主義を突っ走るのもいいですが、
どこかで折り合いをつけたい。そう「足るを知る」に尽きると思います。

とても面白い本でした!

な〜む〜。
(相変わらず忘れますw)

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「深夜プラス1」を読んで(3/19)

「深夜プラス1」(ギャビン・ライアル著)



ヴィレヴァン(2769)の優待を持て余しもらってくる展開。
わたしがよく行くヴィレヴァンでは早川書房の文庫が充実してるんですよね。
できれば投資本も充実すると面白いんですけども。

と、このハードボイルド小説の感想を。

この本は1976年4月に刊行された本ですので、ゆうに40年ほど経過してます。
小説の時代背景も当時頃を想定していると思われ、
第二次世界大戦中のフランス・レジスタンス運動が絡みます。

さてそんな中あらすじとしては…

主人公はかつてレジスタンス運動に絡み生き残ってきた人(職業は書いてなかったような)。
そんな彼に要人の護送依頼が来る。
道中警察に追われるわ、謎の敵集団から襲撃されるわで大変な主人公。
果たして時間までに要人を生きたまま送ることができるのか…


という具合かと。

また脇を固めるキャラも個性的で愛着が湧きます。
特に主人公の相棒となるアル中のアメリカ人ガンマンなど…

個人的な感想としては、時代背景が古くピンと来ない点が多いものの、
ハードボイルドであり冒険小説として楽しめました。
ところどころにある人生訓もイギリス人著者特有のニヒルな感じでした。
(サマセット・モームとかジェフリー・アーチャーとか)

最後に「本分を誤るなよ!」という引用をして終了しようかと。(引用は赤字です)

優秀なボディガードというのは、早撃ちであること、あるいは正確に射てることが本領ではない。そんなことはつけたしにすぎない。本領というのは、いつ、いかなる場合でもちゅうちょすることなく人を殺せる心構えなのだ。ガンマンが、たとえ猫の如く敏捷でロビン・フッドの如く正確に射てても、殺すべきかどうか自分の良心とたたかっているようでは失業保険を貰った方がいい。いや、そこまでもたない公算が大きい。さもなければ、酒に浸るようになる。(P.97)

な〜む〜。

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「(Bライフの楽しみ)自作の小屋で暮らそう」を読んで(3/8)

「(Bライフの楽しみ)自作の小屋で暮らそう」(高村友也著)を読んでの感想です。



2011年刊行の「Bライフ10万円で家を建てて生活する」の文庫版です。
内容はタイトルのごとく「自分で土地を買ってそこに小屋を建てて住む」というそのまま。

2011年刊行時も買おうとしたものの、なかなか手に入らないという代物でした。
それが今回文庫化!買わないわけないでしょ。

と、ひとり熱狂しておりますが、その理由は「憧れ」です。
必要最低限のお金で生活し、自由=ゴロゴロするという気まま生活…
小屋の周りには自然が、そして本を読んだり空想に耽る…などなど。
人生を謳歌するのにお金はいらない…という精神的な充足を感じます。

基本、HPで読まさせていただいた内容ではありますが、
加筆もありますし、まとまっているので手元に置いておきたい1冊です。

さて、もうちょっと内容・感想を書いてみますと、
構成としては、まさに著者が体現された土地を買って小屋が作られるまでとなってます。

そこにはそもそも論として”法律”という壁が横たわるわけですが、
ちゃんと巻末にまとめて記載がある…すごい。

“すごい”次いでに言いますと、著者は東大卒・慶大大学院博士課程単位取得退学という経歴。
もっと他にいい道があったのでは…と邪推するのは昭和の人間である発想だろうか。

横道に逸れましたが、変な話、この本を読んで調べていけば、
著者と同じ小屋暮らしもできる!というものと感じます。

わたしは精神的な逃げ場所として使用させていただいた面が大きいですが、
今も"やってみたい”の項目の一つです。

この本を手にとって読んでいると、俗世の嫌なことから逃避できる…
そんなわたしの時間です。

な〜む〜。

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「ガリバルディ(イタリア建国の英雄)」を読んで(1/25)

イタリアについての本というと、塩野七生氏の本を想像してしまう。

ところがタイトルのジュゼッペ・ガリバルディの生涯に関する本では、
藤澤房俊氏という東京経済大学名誉教授が書かれた本だったりします。

塩野氏のストーリー仕立てに慣れてる身としては、
中公出版でもあるこの「ガリバルディ」がどんな感じかなと。
また、本の帯に「赤シャツ男の軌跡」なんて書かれたら興味惹かれますよね。

IMG_1696.jpg
この帯にやられますた。

で、感想を。

内容は上に書いたとおり、19世紀のイタリア建国に尽力したガリバルディの生涯です。
史実を淡々と追いかける感じとはいえ、このガリバルディのエネルギッシュさ、猪突猛進さを
ひしひしと感じます。また"英雄色を好む"ではないですがそっちもアグレッシブだなあと。

また”赤シャツ”がトレードマークになっていくわけですが、
その発端は割と現実的でして、いつ何時、生涯背負うネタが来るかわからんなとも。

あとはイタリア建国に至るために、他国への政治が重要と見抜いたカミッロ・カヴールという
政治家も出てきます。この話「カブールの深謀遠慮(P.92-95)」を読むと、いかに政治が功を
奏したか、がわかると共に、自分の仕事なり投資でも活きる知恵だと思わされます。
(身についているとは思ってるけれども)

最後に、飛ぶ鳥も落とす勢いだったガリバルディも、時勢の流れから去るときも来ます。
超人のような印象も受けますが、やはり人なんだと。

それでは、崔南善の「ガリバルディ伝」の引用をして終わります。
普遍的さの有効性は疑うこともなく。
(赤字は引用です)

「大きな困難と大きな試練に勝つためには、たゆまず行動しなければならない」
「難しいことをやりとげる秘訣は、常に自信にもとづく希望のなかで生きることである」
「迫り来る災いと混乱は前進突撃してこそ避けることができること」(P.229)




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「徒然草・方丈記」を読んで(12/14)

「日本古典は面白い 徒然草・方丈記」
(著者:大伴茫人)を読んでの感想です。


…もはや投資をメインにしたブログとは思えない読書感想文へと。

そもそもなぜ手に取ったかさえ不明ですが、古典は古典の魅力がある。
今の今まで行きながらえてきた背景は無視できまいに。

さて本題に入ります。

徒然草って誰が書いたか知ってます?
吉田兼好だよね、と思ったらこれにも諸説あるようで。
そもそもの生まれの姓は卜部(うらべ)で卜部兼好(かねよし)だったと。
そして出家後兼好法師となり、さらには家が吉田姓を名乗ったものだから吉田兼好と。
…人に歴史ありだなあと。

で、もうひとつのタイトルになる方丈記はというと、
鴨長明となりますが、本名は長明(ながあきら)というからもうよくわからん。

それでは引用をしつつ、勝手な感想を。
(引用は赤字です)

双六の上手と世間で言った人に、その方法を尋ねましたところ、「勝とうと思って打ってはならない。負けないと思って打つべきである。どの手が早く負けてしまうだろうかと考えて、その手を使わずに、一目であっても遅く負けるはずの手を選ぶのがよい」と言う。
これは道を知っている人の教えというべきもので、身を治め国を保とうとする道も、またこのようなものだ。(P.172-173:徒然草)

投資に活かせるマインドかと。
投資でいう”負けない”とは何を指すか…特に言う必要もなかろうて。

生老病死が移って来ることは、また、四季の変化よりもなお速やかである。四季にはまだ定まっている順序がある。死ぬ時期は順を待ってやってはこない。死は必ずしも前から来るわけではない。知らぬ間に後ろへ迫っているのだ。人は皆、死が来るという事を知っていながら、待ち受けることがそんなにも切実ではないために、思わぬうちにやって来る。(P.227:徒然草)

人の生き死にはいつなんどきかわかりません。
だから日々に感謝できるというものありますが。
今日生きて、仕事の愚痴を言えることに感謝を…w

身のほどを知り、世のあり方を知っているから、分を超えたことを願わず、あくせくせず、ただ静かに暮らしていることを望みとし、憂いのないことを楽しみとする。(P.346:方丈記)

ストレスを感じない生き方はこれだよねえと。
人生にそんな多くを望んじゃいないよ。

といったところです。


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プロフィール
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モカヲ

Author:モカヲ
30代サラリーマンです。
2008年頃から投資をしてます。
(これが講じてFP技能士2級取得)

個別株で失敗を繰り返し、
とうとうETFにたどり着く。
これが今のベターと知りつつも、
ムラッけから個別株も物色中…

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