2014年05月24日 - 長期投資で自分年金づくり
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「千年投資の公理」を読んで (5/24)

「千年投資の公理」(売られ過ぎの優良企業を買う)
(パット・ドーシー著)を読んでの感想です。


本著は米モーニングスター社の銘柄レーティングの基礎となっている
「経済的な堀(economic moat)」という概念について記載されています。

「経済的な堀」とは、ライバル社から企業を守り、長期的な収益を獲得することで、
投資家にとっての企業価値を高める(P.31)
となっています。

ライバル社から侵食を受けない/受けづらい堀を持った企業を探そうというもの。
個別銘柄の選定に役立つ本といったところでしょうか。

これまで読んできた投資本の中でも、
バフェット氏がコカ・コーラ社を好む理由について考える本もありましたが、
同じベクトル方向で、そういった考察を更に突っ込んで考えた本という印象です。

そして経済的な堀とは下記の4点とコメントしています。(P.45)

・ブランド、特許、行政の認可などの無形資産を持つ企業は、ライバル企業がかなわない製品やサービスを販売できる

・販売している製品やサービスが顧客にとって手放しがたいのものであれば、乗り換えコストが少しでも余計にかかることによって顧客離れを防ぎ、価格決定力を企業のほうに与える

・ネットワーク経済の恩恵を受ける一部の幸運な企業には、長期間ライバルを閉め出すことができる強力な経済的な堀がある

・最後に、生産過程や場所、規模、独自のアクセスなどによって製品やサービスをライバルよりも安い価格で提供できる企業にはコスト上の優位性がある


納得できるものばかりです。これらについて、具体的な米国企業を例に解説がなされています。
指標のように数字にして目に見え易いかといえばそうではないでしょうが、
概念的にその企業を捉える上で重要な考え方ではないでしょうか。
(指標についても第13章 評価のためのツール(P.227)で書いてありますが、
それほど明確に規定されてはいません)

オススメです!

この本を読んで、過去読んだ米国株本について想いを巡らすと、
「株式投資の未来(感想文はこちらとか)」
・・・データからセクターを選び出している
「ジム・クレイマーの株式投資大作戦(感想文はこちら)」
・・・セクターローテーションから来るサイクルを利用している
「ピーター・リンチの株で勝つ(感想文はこちら)」
・・・割安株の見つけ方についてオモシロおかしく書いている
という感じでしょうか。

この概念を身につけたいですね!



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モカヲ

Author:モカヲ
30代サラリーマンです。
2008年頃から投資をしてます。
(これが講じてFP技能士2級取得)

個別株で失敗を繰り返し、
とうとうETFにたどり着く。
これが今のベターと知りつつも、
ムラッけから個別株も物色中…

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