「ローマ亡き後の地中海世界 4」を読んで (10/11)
「ローマ亡き後の地中海世界 4」
(海賊、そして海軍)(著:塩野七生)を読んでの感想です。
(1巻の感想はこちら)
(2巻の感想はこちら)
(3巻の感想はこちら)
堂々の完結編の4巻目!
内容としては、プレヴェザの海戦からレパントの海戦後まで。
1巻目から"海賊"というものを通しての世界観が完結しました。
さて投資家目線。
歴史を知っていることは、
間接的かもしれませんが投資にも役立つかも?
と思って手を出した次第でしたが、
この地中海世界の歴史そのものに引き込まれてしまったのが正直なところです。
うーん、おもしろい!
では作品を引用しつつ投資家目線で眺めてみます。
(赤字が引用部分です)
「良識とは、受け身に立たされた側が口にする言葉であり、行動の主導権をにぎった側は、常に非良識的に行動するものである」(P.28)
→後にシークレットサービスからも賞賛されるヴェネツィア共和国。
その外交官が放った言葉だそうです。
常に物事を懐疑的に見ているのか、考えさせられますね。
(引用はありませんが)著名な海賊ドラグーを捕えたキリスト教側。
しかし、傭兵隊長アンドレア・ドーリアは釣り合わない身代金で保釈してしまう。
この謎は今に至るまでわかっていないそうですが、著者の塩野氏の想像として、
海賊を根絶やしにしてしまい、雇われ戦士の身を考えてか?という記載があります。
確かに海賊を討伐してしまっては失職の可能性もありますからね。
この辺はズル賢いといいますか、見習いたい頭の回転です。
ここまで考えて行うからこそ、シークレット・サーヴィスはインテリジェンスとも呼ばれるのである。情報は、集めるだけでは道半ばで、それをどう活用するか、で決まる。(P.80-81)
→何も言えないわw
投資でもそうですよね。情報だけ大量にあっても意味はなく。
それを活用できてこそ価値が生まれる・・・
行動も伴わないとね。
ヴェネツィア共和国の経済政策は常に、相手にももうけさせることと、約束を守ることの2つを通しての、継続性を重視することで一貫してきた。(P.220)
→ビジネスとは何か、根幹を考えさせられますね。
私利私欲に囚われるのではなく、相手も考えて生かさず殺さず…
勉強になりますね。
ということで全4巻を眺めてきました。
全体を通して、とても読みやすくキリスト教vsイスラム教という戦いがよくわかりました。
特に序盤ではイスラム教側はアラブ人やアフリカ人のみで構成していたものの、
時を経るにつれて、元キリスト教側のギリシャ人やイタリア人を重要なポストに配置したあたり、能力主義といいますか、柔軟性を感じました。
オススメです!!
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(海賊、そして海軍)(著:塩野七生)を読んでの感想です。
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堂々の完結編の4巻目!
内容としては、プレヴェザの海戦からレパントの海戦後まで。
1巻目から"海賊"というものを通しての世界観が完結しました。
さて投資家目線。
歴史を知っていることは、
間接的かもしれませんが投資にも役立つかも?
と思って手を出した次第でしたが、
この地中海世界の歴史そのものに引き込まれてしまったのが正直なところです。
うーん、おもしろい!
では作品を引用しつつ投資家目線で眺めてみます。
(赤字が引用部分です)
「良識とは、受け身に立たされた側が口にする言葉であり、行動の主導権をにぎった側は、常に非良識的に行動するものである」(P.28)
→後にシークレットサービスからも賞賛されるヴェネツィア共和国。
その外交官が放った言葉だそうです。
常に物事を懐疑的に見ているのか、考えさせられますね。
(引用はありませんが)著名な海賊ドラグーを捕えたキリスト教側。
しかし、傭兵隊長アンドレア・ドーリアは釣り合わない身代金で保釈してしまう。
この謎は今に至るまでわかっていないそうですが、著者の塩野氏の想像として、
海賊を根絶やしにしてしまい、雇われ戦士の身を考えてか?という記載があります。
確かに海賊を討伐してしまっては失職の可能性もありますからね。
この辺はズル賢いといいますか、見習いたい頭の回転です。
ここまで考えて行うからこそ、シークレット・サーヴィスはインテリジェンスとも呼ばれるのである。情報は、集めるだけでは道半ばで、それをどう活用するか、で決まる。(P.80-81)
→何も言えないわw
投資でもそうですよね。情報だけ大量にあっても意味はなく。
それを活用できてこそ価値が生まれる・・・
行動も伴わないとね。
ヴェネツィア共和国の経済政策は常に、相手にももうけさせることと、約束を守ることの2つを通しての、継続性を重視することで一貫してきた。(P.220)
→ビジネスとは何か、根幹を考えさせられますね。
私利私欲に囚われるのではなく、相手も考えて生かさず殺さず…
勉強になりますね。
ということで全4巻を眺めてきました。
全体を通して、とても読みやすくキリスト教vsイスラム教という戦いがよくわかりました。
特に序盤ではイスラム教側はアラブ人やアフリカ人のみで構成していたものの、
時を経るにつれて、元キリスト教側のギリシャ人やイタリア人を重要なポストに配置したあたり、能力主義といいますか、柔軟性を感じました。
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