「わが友マキアヴェッリ 2」を読んで(1/24)
「わが友マキアヴェッリ 2」
(副題:フィレンツェ存亡)
(著者:塩野七生氏)を読んでの感想です。
ちなみに「1」の感想は「わが友マキアヴェッリ 1」を読んで(1/18)
「1」で書かれているのはマキアヴェッリの見てきたもので、
この「2」では、マキアヴェッリがしてきたことがクローズアップされています。
(以下に簡潔な結末が書いてありますので、ネタバレ注意です!)
さて内容。
フィレンツェ共和国の書記局の書記官として選出されるところから、
メディチ家のフィレンツェ復権に伴い失脚してしまうところまでが記載されています。
要するに政界を引退して望まないけど作家生活に入るところまで。
「1」と圧倒的に違うのは、この巻ではマキアヴェッリがしてきたことが主題なので、
主人公がマキアヴェッリになっている、ということでしょうか。
「1」では傍観している感じで、それはそれで興味を惹かれますが、
マキアヴェッリについて知りたい方には長いプロローグというところでした。
で、興味を惹かれたところを引用しつつ書いていきます。
(引用は赤字です)
まず、マキアヴェッリの口ぐせであったという下記。
彼の口ぐせであったという、「エッコミ!」とでも言いながら。
Ecco mi!というイタリア語を、この場合どう翻訳すれば適当かと思い迷ったが、
〜(省略)〜次の訳しか考えられないのである。
「マキアヴェッリ、ただいま参上!」(P.40)
・・・なんとなく友達になれるかと感じたw
この件については以上です。
次はフォルリとイーモラという小国の女性領主だったカテリーナ・スフォルツァについて。
敵国に攻められたときの下記記載とか惚れるわ。
その篭城戦の最中でも、敵陣にこんな文句を書いた石弾を投げ込むのを忘れなかった。
「大砲は、もう少しゆるやかに撃ったらいかがか?あなたがたのきん○まがちぎれないように」
(P.56)※○は私的自主規制です…
「イタリアの女傑」(P.56)と言われるぐらいなので、まさにそんな印象のコメント。
カコイー!!
続いては、チェーザレ・ボルジアのくだり。
君主論のモデルではないかと言われるチェーザレ・ボルジア。
読んでみると若くして相当な人物であったのだなと感じさせられます。
しかし、運は彼を見放してしまう…そんな下記記載に、
ブラックスワンとはなんたるか、ということを連想させられてしまいました。
「わたしは、父の死のときに起こりうるすべてを、以前から考え、方策も見つけ、それを少しずつ実行に移してもいた。しかし、父の死のとき、わたし自身も生死の境をさ迷っているとは、考えもしなかったのだ」(P.138)
ことごとく裏をかいて勢力を拡大していたものの、当時はやったマラリアに掛かってしまう…
そもそも病気以外のところは考え巡らせて対応しているだけでもすごいんですが…
といったところでしょうか。
投資ネタとかひねり出さずですみません。
しかしメディチ家復権の話しでは、政治とは何か?を痛烈に感じさせてくれます。
私も仕事で政治とは何か?を日々感じますが、500年ぐらい前からも壮絶に展開していたんですね。
あとは、この巻でもスペイン、フランスの国民性と言いますか伝統を感じるくだりもありました。
おもしろいです!!
現在3巻目に突入中!!
面白い記事でしたら、応援ポチしていただけるとうれしいです!
(副題:フィレンツェ存亡)
(著者:塩野七生氏)を読んでの感想です。
ちなみに「1」の感想は「わが友マキアヴェッリ 1」を読んで(1/18)
「1」で書かれているのはマキアヴェッリの見てきたもので、
この「2」では、マキアヴェッリがしてきたことがクローズアップされています。
(以下に簡潔な結末が書いてありますので、ネタバレ注意です!)
さて内容。
フィレンツェ共和国の書記局の書記官として選出されるところから、
メディチ家のフィレンツェ復権に伴い失脚してしまうところまでが記載されています。
要するに政界を引退して望まないけど作家生活に入るところまで。
「1」と圧倒的に違うのは、この巻ではマキアヴェッリがしてきたことが主題なので、
主人公がマキアヴェッリになっている、ということでしょうか。
「1」では傍観している感じで、それはそれで興味を惹かれますが、
マキアヴェッリについて知りたい方には長いプロローグというところでした。
で、興味を惹かれたところを引用しつつ書いていきます。
(引用は赤字です)
まず、マキアヴェッリの口ぐせであったという下記。
彼の口ぐせであったという、「エッコミ!」とでも言いながら。
Ecco mi!というイタリア語を、この場合どう翻訳すれば適当かと思い迷ったが、
〜(省略)〜次の訳しか考えられないのである。
「マキアヴェッリ、ただいま参上!」(P.40)
・・・なんとなく友達になれるかと感じたw
この件については以上です。
次はフォルリとイーモラという小国の女性領主だったカテリーナ・スフォルツァについて。
敵国に攻められたときの下記記載とか惚れるわ。
その篭城戦の最中でも、敵陣にこんな文句を書いた石弾を投げ込むのを忘れなかった。
「大砲は、もう少しゆるやかに撃ったらいかがか?あなたがたのきん○まがちぎれないように」
(P.56)※○は私的自主規制です…
「イタリアの女傑」(P.56)と言われるぐらいなので、まさにそんな印象のコメント。
カコイー!!
続いては、チェーザレ・ボルジアのくだり。
君主論のモデルではないかと言われるチェーザレ・ボルジア。
読んでみると若くして相当な人物であったのだなと感じさせられます。
しかし、運は彼を見放してしまう…そんな下記記載に、
ブラックスワンとはなんたるか、ということを連想させられてしまいました。
「わたしは、父の死のときに起こりうるすべてを、以前から考え、方策も見つけ、それを少しずつ実行に移してもいた。しかし、父の死のとき、わたし自身も生死の境をさ迷っているとは、考えもしなかったのだ」(P.138)
ことごとく裏をかいて勢力を拡大していたものの、当時はやったマラリアに掛かってしまう…
そもそも病気以外のところは考え巡らせて対応しているだけでもすごいんですが…
といったところでしょうか。
投資ネタとかひねり出さずですみません。
しかしメディチ家復権の話しでは、政治とは何か?を痛烈に感じさせてくれます。
私も仕事で政治とは何か?を日々感じますが、500年ぐらい前からも壮絶に展開していたんですね。
あとは、この巻でもスペイン、フランスの国民性と言いますか伝統を感じるくだりもありました。
おもしろいです!!
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