「リスク・テイカーズ」を読んで (2/1)
「リスク・テイカーズ」
(副題:相場を動かす8人のカリスマ投資家)
(著者:川上穣)を読んでの感想です。
副題の通り、8人の著名投資家(例えばウォーレン・バフェット氏)について、
それぞれ章ごとに1人ずつクローズアップして、どんな投資手法なのか、
どんな生い立ちなのか、といった内容を物語のような形で紹介しています。
どんな8人かと言えば、1番有名なのは上記のウォーレン・バフェット氏かと思いますが、
その他、レイ・ダリオ氏、デイビッド・テッパー氏、ダニエル・ローブ氏といった
ヘッジファンドのマネージャーが中心となっています。
実際私も名前は聞いたことはあっても、何に投資しているのか、
どんな手法なのかは知らなかったため、その点でもとても面白かったです。
特に"アクティビスト"という単語が私にはとてもひっかかりました。
"アクティビスト"って知ってましたか?私は名前だけ聞いたことがあったぐらい。
本書を引用して書いていくと、次のような感じになってます。
(引用は赤字)
アクティビストとは、投資先の企業の株式を一定程度取得したうえで、企業価値を向上させるために経営改革を迫る投資家を指す。収益の低迷で株価が割安になった企業に資金を投じ、株価が目標とする水準まで上がった時点で売って利益を確定させる。(P.29-30)
とのことです。
要するに、割安企業の株を買って、利益率の悪い部門の切り離しや事業の売却を通して
株価が上がるように仕向ける投資家のことかと。
ただ、既存の経営陣はアクティビストに株を買われるとたまったもんじゃないですよね。
だって経営改革を迫られるわけですから。もちろん反発必須でしょう。
しかし当のアクティビストにも言い分があるわけです。
「アクティビストの台頭は、資本主義の民主化の象徴にほかならない。経営陣が無能なために雇用が失われてしまっている企業があったとしよう。そこにアクティビストが、他の株主の強力を得て入り込む。議決権を行使し、(改革実現に向けて)経営陣に圧力をかけるのは健全なプロセスだ」(P.29)(ダニエル・ローブ)
確かにその言い分も理解できますよね。
本書ではそのアクティビストvs経営陣のやりとりも書かれています。
でも逆に考えれば、アクティビストが買う銘柄というのは、
アクティビストの株価上昇圧力を受けるってことですよね?
つまり株主からするとチャンスだったりしますかね?とか思ってしまいますが…
(この辺の失敗談も載ってました)
ではどんな企業がアクティビストに目を付けられるのか?
それは下記のような企業のようです。
「本当は優れたビジネスを持っているのに、経営陣のミスでその価値を最大化できていない企業に投資する。10年先までビジネスの将来を見通すことができ、安定したキャッシュフローが見込めることが重要だ」(P.123)(ビル・アックマン)
ははあ、やはりキラリと光る企業ではあるんですね。
だけどちょっと鈍ってきている感じがしたら入り込むというか…
といった感じです。
著者の川上穣氏は日本経済新聞社証券部記者とのことで、
物語のまとめ方がとてもうまく、読み易い構成になっていました。
また各章ごとに1人ずつ完結するため、一気読みではなくボツボツ読むのに最適でした。
なので私は正月に読んでは出かけ、読んでは食べての暮らしを満喫しておりました。
オススメです!
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(副題:相場を動かす8人のカリスマ投資家)
(著者:川上穣)を読んでの感想です。
副題の通り、8人の著名投資家(例えばウォーレン・バフェット氏)について、
それぞれ章ごとに1人ずつクローズアップして、どんな投資手法なのか、
どんな生い立ちなのか、といった内容を物語のような形で紹介しています。
どんな8人かと言えば、1番有名なのは上記のウォーレン・バフェット氏かと思いますが、
その他、レイ・ダリオ氏、デイビッド・テッパー氏、ダニエル・ローブ氏といった
ヘッジファンドのマネージャーが中心となっています。
実際私も名前は聞いたことはあっても、何に投資しているのか、
どんな手法なのかは知らなかったため、その点でもとても面白かったです。
特に"アクティビスト"という単語が私にはとてもひっかかりました。
"アクティビスト"って知ってましたか?私は名前だけ聞いたことがあったぐらい。
本書を引用して書いていくと、次のような感じになってます。
(引用は赤字)
アクティビストとは、投資先の企業の株式を一定程度取得したうえで、企業価値を向上させるために経営改革を迫る投資家を指す。収益の低迷で株価が割安になった企業に資金を投じ、株価が目標とする水準まで上がった時点で売って利益を確定させる。(P.29-30)
とのことです。
要するに、割安企業の株を買って、利益率の悪い部門の切り離しや事業の売却を通して
株価が上がるように仕向ける投資家のことかと。
ただ、既存の経営陣はアクティビストに株を買われるとたまったもんじゃないですよね。
だって経営改革を迫られるわけですから。もちろん反発必須でしょう。
しかし当のアクティビストにも言い分があるわけです。
「アクティビストの台頭は、資本主義の民主化の象徴にほかならない。経営陣が無能なために雇用が失われてしまっている企業があったとしよう。そこにアクティビストが、他の株主の強力を得て入り込む。議決権を行使し、(改革実現に向けて)経営陣に圧力をかけるのは健全なプロセスだ」(P.29)(ダニエル・ローブ)
確かにその言い分も理解できますよね。
本書ではそのアクティビストvs経営陣のやりとりも書かれています。
でも逆に考えれば、アクティビストが買う銘柄というのは、
アクティビストの株価上昇圧力を受けるってことですよね?
つまり株主からするとチャンスだったりしますかね?とか思ってしまいますが…
(この辺の失敗談も載ってました)
ではどんな企業がアクティビストに目を付けられるのか?
それは下記のような企業のようです。
「本当は優れたビジネスを持っているのに、経営陣のミスでその価値を最大化できていない企業に投資する。10年先までビジネスの将来を見通すことができ、安定したキャッシュフローが見込めることが重要だ」(P.123)(ビル・アックマン)
ははあ、やはりキラリと光る企業ではあるんですね。
だけどちょっと鈍ってきている感じがしたら入り込むというか…
といった感じです。
著者の川上穣氏は日本経済新聞社証券部記者とのことで、
物語のまとめ方がとてもうまく、読み易い構成になっていました。
また各章ごとに1人ずつ完結するため、一気読みではなくボツボツ読むのに最適でした。
なので私は正月に読んでは出かけ、読んでは食べての暮らしを満喫しておりました。
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