「わが友マキアヴェッリ 3」を読んで(2/7)
「わが友マキアヴェッリ 3」
(副題:フィレンツェ存亡)
(著者:塩野七生氏)を読んでの感想です。
これまでの2巻の読書感想文は下記の通りです。
「わが友マキアヴェッリ 1」を読んで(1/18)
「わが友マキアヴェッリ 2」を読んで(1/24)
全3巻完結の最終巻になりました。
本巻でマキアヴェッリの最期までを追っています。
58歳で亡くなるのですが、その死亡する1年程度前まで、
戦場を馬で駆け回っていたというのは驚きです。
死ぬ少し前、祖国フィレンツェからつまはじきにあっていたマキアヴェッリにチャンスが。
メディチ家の再度追放により書記官の職を得られる可能性が。
しかし…
祖国を愛していたし、祖国のためを思い行動していたマキアヴェッリ。
しかしその最期は哀しいものでした。
まさかそっぽを向かれるとは…
全3巻を通して思うのは、優れているからといって、
必ずしも思い通りには人生はならないなということです。
途中に出てくるチェーザレ・ボルジアしかり、
人生なんてホントどうなるかわからないですね。
さて、せっかくなので投資に関係しそうな引用をしつつ振り返ります。
(引用は赤字です)
今のわたしに言えるのは、心を強くもたれよ、ということだけだ。冬は、いつまでもつづくわけではない。(P.19)
メディチ家復権に伴い、職は追われるわ監獄に囚われるわで散々だったマキアヴェッリに、
友人のフランチェスコ・ヴェットーリが書いた手紙の一文です。
"冬はいつまでもつづくわけではない"とは、投資関連の本でもたまに目にしますよね。
私は、投資は基本忍耐が伴うと思っていますので、耐えて耐えての冬場もあると思ってます。
心を強く持とう!
地獄へ行くことを避けるには、地獄へ行く道を熟知するのが1番だと。(P.140)
納得する一文。マキアヴェッリから後年の友人、グイッチャルディーニに送った手紙より。
最近では、スカイマーク(9204)がなぜ民事再生法を申請するにあたったのか、
調べるに値しますね。地獄を避けるには…
また投資とは全然関係なくなりますが、
2巻で出てきたイタリアの女傑、カテリーナ・スフォルツァ。
その息子がやはりその血を継いでいる。
ジョバンニには、獅子の心はあったが、狐の頭脳はなかったからである。だが、この27歳の武将は、彼のためならば真でもよいと思う部下にだけは、不足したことはなかった。(P.180)
ヤンチャ坊主だったけれど、人情はあった人のようです。
それほど強力な武人を持たなかったフィレンツェで、唯一とも言える恐れられた武将。
血は争えぬ、とか思いました。
堂々完結のマキアヴェッリの生涯。
歴史を知ることは、マイナスではないと思ってます。
歴史を知っていることが投資に活きるときもあるはず。
それにアレコレと物思いに耽れるのも、人生の醍醐味かも。
塩野七生氏の本を他に読んでいなくとも、このシリーズだけ読んでも楽しめます。
オススメです!
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(副題:フィレンツェ存亡)
(著者:塩野七生氏)を読んでの感想です。
これまでの2巻の読書感想文は下記の通りです。
「わが友マキアヴェッリ 1」を読んで(1/18)
「わが友マキアヴェッリ 2」を読んで(1/24)
全3巻完結の最終巻になりました。
本巻でマキアヴェッリの最期までを追っています。
58歳で亡くなるのですが、その死亡する1年程度前まで、
戦場を馬で駆け回っていたというのは驚きです。
死ぬ少し前、祖国フィレンツェからつまはじきにあっていたマキアヴェッリにチャンスが。
メディチ家の再度追放により書記官の職を得られる可能性が。
しかし…
祖国を愛していたし、祖国のためを思い行動していたマキアヴェッリ。
しかしその最期は哀しいものでした。
まさかそっぽを向かれるとは…
全3巻を通して思うのは、優れているからといって、
必ずしも思い通りには人生はならないなということです。
途中に出てくるチェーザレ・ボルジアしかり、
人生なんてホントどうなるかわからないですね。
さて、せっかくなので投資に関係しそうな引用をしつつ振り返ります。
(引用は赤字です)
今のわたしに言えるのは、心を強くもたれよ、ということだけだ。冬は、いつまでもつづくわけではない。(P.19)
メディチ家復権に伴い、職は追われるわ監獄に囚われるわで散々だったマキアヴェッリに、
友人のフランチェスコ・ヴェットーリが書いた手紙の一文です。
"冬はいつまでもつづくわけではない"とは、投資関連の本でもたまに目にしますよね。
私は、投資は基本忍耐が伴うと思っていますので、耐えて耐えての冬場もあると思ってます。
心を強く持とう!
地獄へ行くことを避けるには、地獄へ行く道を熟知するのが1番だと。(P.140)
納得する一文。マキアヴェッリから後年の友人、グイッチャルディーニに送った手紙より。
最近では、スカイマーク(9204)がなぜ民事再生法を申請するにあたったのか、
調べるに値しますね。地獄を避けるには…
また投資とは全然関係なくなりますが、
2巻で出てきたイタリアの女傑、カテリーナ・スフォルツァ。
その息子がやはりその血を継いでいる。
ジョバンニには、獅子の心はあったが、狐の頭脳はなかったからである。だが、この27歳の武将は、彼のためならば真でもよいと思う部下にだけは、不足したことはなかった。(P.180)
ヤンチャ坊主だったけれど、人情はあった人のようです。
それほど強力な武人を持たなかったフィレンツェで、唯一とも言える恐れられた武将。
血は争えぬ、とか思いました。
堂々完結のマキアヴェッリの生涯。
歴史を知ることは、マイナスではないと思ってます。
歴史を知っていることが投資に活きるときもあるはず。
それにアレコレと物思いに耽れるのも、人生の醍醐味かも。
塩野七生氏の本を他に読んでいなくとも、このシリーズだけ読んでも楽しめます。
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