2015年04月04日 - 長期投資で自分年金づくり
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「投資の正しい考え方」を読んで (4/4)

「投資の正しい考え方」
(副題:稼げる投資家になるための歴史から学ぶ30の教訓)
(著者:上総介)を読んでの感想です。


まず思うのは"タイトルで損をしている”のでは?
特にインデックス型投信を積み立てている方にとっては、
「投資に正しい?そんなものは存在しないだろう」と手に取られない印象あり。

そんな中、なぜ私がこの本を手に取ったかですが、それは著者のこの文を読んで。

私は、真の理解をするためには、歴史の事象を学ぶことが最適であると自負しています。(P.4)

ということで、副題の通り"30個の教訓"とは、
投資(トレーディング)と過去の人類の歴史を結びつけて導き出したというもの。
私も歴史から学ぶことは多いと考えているので、これは!と思って手に取った次第です。

実際読んでみると、至極まっとうなことを言われてますし、巷に溢れるトンデモ論とは全然違いました。
ただ歴史と投資を絡めるのがちょっと飛躍し過ぎかなと思わなくもないですが・・・

さて感想なんですが、結論から言えば、いかに防御力を高め負けないか、について書かれています。
最後の副題である”投資の真髄とは、自滅せずに、損失部分をいかに少なくするかである。”(P.240)とあるように、極端に言えばこのためにできることを残りの29の副題で論じています。

例えばで挙げてみますと、損切りラインを取引前に決めておく、というのがありました。
そのロジックを追いかけると下記のような感じになります。

人には「恐怖心」というものがあります。通常の平穏な心の場合と、恐怖に陥っている心の場合とでは、その行動に天と地ほどの差が生じます。(P.40)

ときて、

はじめは冷静に物事を考えていたのに(平常時)、最後、下げが加速をはじめると(異常時)、恐怖心を抱きパニックに陥ることから起こります。人は恐怖の虜になると、そこから逃げる以外のことは考えられません。ただただ、逃げることを考えます。(P.43)

それを受けて、

人は平常時と異常時では違う考えをします(第1章4話参照)。だからこそ、あらかじめ平常時から、この最終防御ラインで損切りをするシミュレーションをしておくことがよいと思われます。(P.99)

という具合です。納得です。

全体を通した印象としては、やはりトレーディングのための規律を解いているものという感じです。
長期投資のために財務諸表を読み解く、といったことはありませんし、
「千年投資の公理」のような長らく生きながらえる企業を調べる、といったこともありません。
とにかくトレードして利益を上げていくということに特化したマインドの持ち方が淡々と、
しかし力強く書かれています。

私的には、諸所出てくる歴史が面白かったというのもありますが。

トレーディングする方は、一読すると規律を立てやすいかもしれません。


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モカヲ

Author:モカヲ
30代サラリーマンです。
2008年頃から投資をしてます。
(これが講じてFP技能士2級取得)

個別株で失敗を繰り返し、
とうとうETFにたどり着く。
これが今のベターと知りつつも、
ムラッけから個別株も物色中…

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