「勝つ投資 負けない投資」を読んで(5/24)
「勝つ投資 負けない投資」
(著者:片山晃 小松原周)を読んでの感想です。

巷で噂の本ですね。
Amazonの株式投資・投資信託カテゴリで1位になっている(2015年5月22日時点)。
著者は”五月”の名前で有名な片山氏と、ファンドマネージャーの小松原氏です。
写真でもわかるように、”65万円を25億円にふやした”とあり、これに釣られる人も多そうです。
さて中身の構成ですが、まず序章では片山氏と小松原氏が代わる代わる登場し、
自分のバックグラウンドなどを語っています。
そして、勝つ投資編として片山氏、負けない投資として小松原氏という
2部編成に移行していきます。
まず勝つ投資編(片山氏)は、どういった基準で銘柄選択をしているか、が書かれていますが、
それが実に地道な活動であることを伺わせてくれます。
それは決算短信を読み込んでその変化について考察し、
自分なりのストーリーに照らし合わせるなど、個人的にも至極まっとうな銘柄選択を感じさせます。
が、そのターゲットとなるのは、中小型株のひしめく市場です。
それについては、
(引用は赤字です)
なぜ中小型株に投資するのか〜(略)〜
時価総額が小さい小型株となると、プロのアナリストもついていませんし業績の一挙一動を見ている投資家の数もそれだけ減ってきます。(P.74-75)
と書いてあります。
確かに決算短信を読み込んで当たれば、大型株より爆益を生むのはわかりますね。
だって流動性も低く、注目度も限られますからね。想像する未来で人より先に行くイメージでしょうか。
続いて負けない投資編(小松原氏)は、ファンドマネージャーらしく、
"株式とは何か”から"株価が何からできているか"といった、半ば眠くなるような基本が書かれており、
そこに続いてファンドマネージャーがどういったところに目をつけるかにつながってきています。
個人的におもしろいな〜と思ったのは下記です。
伸びない会社のサイン 〜(略)〜
受付嬢が3人以上いて、しかも全員が美人であったら危ないサインです。通常の人選を行ったり、派遣会社に依頼したりした場合、偶然、3人とも美人である可能性はかなり低いはずですから、逆に3人とも美人の場合、人を公平に評価できない、風通しの悪い会社である危険性が高いことを示唆しています。(P.181-183)
抜け目ない眼力というところでしょうか。
わからなくはないですが…
(全体を通して)
”けっこうまともな本だなぁ"ということでした。
表紙の帯だけを見ると、よくある「何年で何千万円稼ぐ〜」といった本の類かと思われるかもしれません。
しかし内容はそんなトンデモ系(読んだことないのでアレですけど)ではなく
"投資ってそんな簡単に儲からないよ"というのが切に伝わってきました。
オススメするのなら、証券口座を開いて夢いっぱいの状態の方へ…でしょうか。
何にでも飛びついて損しないよう、どういったところを見るべきかの指針になるとは思います。
ハワード・マークス著の「投資で一番大切な20の教え」のような重厚感がある本ではなく、
どちらかと言えばサラサラと読み流せる読み物…のような感じでした。
また、年代が近いせいか、勝手に親近感も湧く展開。
まま、資本レヴェルに雲泥の差がありますが…合掌。
これから何か銘柄を選ぶ…という人にはいいかもしれません。
面白い記事でしたら、応援ポチしていただけるとうれしいです!
(著者:片山晃 小松原周)を読んでの感想です。

巷で噂の本ですね。
Amazonの株式投資・投資信託カテゴリで1位になっている(2015年5月22日時点)。
著者は”五月”の名前で有名な片山氏と、ファンドマネージャーの小松原氏です。
写真でもわかるように、”65万円を25億円にふやした”とあり、これに釣られる人も多そうです。
さて中身の構成ですが、まず序章では片山氏と小松原氏が代わる代わる登場し、
自分のバックグラウンドなどを語っています。
そして、勝つ投資編として片山氏、負けない投資として小松原氏という
2部編成に移行していきます。
まず勝つ投資編(片山氏)は、どういった基準で銘柄選択をしているか、が書かれていますが、
それが実に地道な活動であることを伺わせてくれます。
それは決算短信を読み込んでその変化について考察し、
自分なりのストーリーに照らし合わせるなど、個人的にも至極まっとうな銘柄選択を感じさせます。
が、そのターゲットとなるのは、中小型株のひしめく市場です。
それについては、
(引用は赤字です)
なぜ中小型株に投資するのか〜(略)〜
時価総額が小さい小型株となると、プロのアナリストもついていませんし業績の一挙一動を見ている投資家の数もそれだけ減ってきます。(P.74-75)
と書いてあります。
確かに決算短信を読み込んで当たれば、大型株より爆益を生むのはわかりますね。
だって流動性も低く、注目度も限られますからね。想像する未来で人より先に行くイメージでしょうか。
続いて負けない投資編(小松原氏)は、ファンドマネージャーらしく、
"株式とは何か”から"株価が何からできているか"といった、半ば眠くなるような基本が書かれており、
そこに続いてファンドマネージャーがどういったところに目をつけるかにつながってきています。
個人的におもしろいな〜と思ったのは下記です。
伸びない会社のサイン 〜(略)〜
受付嬢が3人以上いて、しかも全員が美人であったら危ないサインです。通常の人選を行ったり、派遣会社に依頼したりした場合、偶然、3人とも美人である可能性はかなり低いはずですから、逆に3人とも美人の場合、人を公平に評価できない、風通しの悪い会社である危険性が高いことを示唆しています。(P.181-183)
抜け目ない眼力というところでしょうか。
わからなくはないですが…
(全体を通して)
”けっこうまともな本だなぁ"ということでした。
表紙の帯だけを見ると、よくある「何年で何千万円稼ぐ〜」といった本の類かと思われるかもしれません。
しかし内容はそんなトンデモ系(読んだことないのでアレですけど)ではなく
"投資ってそんな簡単に儲からないよ"というのが切に伝わってきました。
オススメするのなら、証券口座を開いて夢いっぱいの状態の方へ…でしょうか。
何にでも飛びついて損しないよう、どういったところを見るべきかの指針になるとは思います。
ハワード・マークス著の「投資で一番大切な20の教え」のような重厚感がある本ではなく、
どちらかと言えばサラサラと読み流せる読み物…のような感じでした。
また、年代が近いせいか、勝手に親近感も湧く展開。
まま、資本レヴェルに雲泥の差がありますが…合掌。
これから何か銘柄を選ぶ…という人にはいいかもしれません。
![]() 【楽天ブックスならいつでも送料無料】勝つ投資負けない投資 [ 片山晃 ] |


面白い記事でしたら、応援ポチしていただけるとうれしいです!



スポンサーサイト