「風姿花伝」を読んで(12/26)
「風姿花伝」(世阿弥)を読んでの感想です。
…「岩波文庫」の本気モノではなく「NHK100分de名著ブックス」の…です。
博識さがにじみ出る鯰先輩から教えていただきまして。
さて、世阿弥というと「能」のイメージのみで、その生涯のことも知りませんし、
そもそも能自体よくわからんというレヴェルでした。
しかし実際読んでみると、能を通した繁栄の模索、技術面・精神面の追求など、
まさに能を通して「生きる」とは…を考えさせられました。この「NHK 100分de名著ブックス」は
その名の通り短時間で読める本なので、「風姿花伝」のさわりにはとても良いんじゃないでしょうか。
それでは引用を。
(引用は赤字です)
一からの創造だけでなく、物事の新しい切り口やとらえ方を創造することが革新なのです。これまでよかったからと言ってそこに安住していると、結局何の進歩もない。どんなによくても、それをいかに壊して、超えていくかということを考えなかったら、人気や景気という不安定なものが支配するマーケットでは勝てないのです。(P.37)
ドラッカーに通じるイノベーションに通じるとのこと。
のっけからこれですから。読むべし!
世阿弥は、年を取ったからといって能は終わりではないと言っている。そのあとがあるのだ、老いてこそふさわしい芸というものがあるから、それに挑むべきだと言っているのです。(P.50)
なんだか勇気づけられた…
ただ声を出すのではなく、溜めをつくってから出す。ただ足を前に運ぶのではなく、溜めをつくってから運ぶ。そして、「機会」をとらえて声を出す。この機会とは、自分だけの機ではなく、観客の機でもあります。それをとらえて声を出すのです。(P.84)
場は生き物であり、自分だけの機ではないということ。
投資に結ぶなら、「ゾーン」(マーク・ダグラス)にも、自分そのものが流れの一部になる、
という記載がありますね。
またオサレマンガで言うならば、「ブリーチ」(久保帯人)にも、自分そのものが必殺技になる、
ということがあります。自分の都合だけでない、融合…これわ…
といった具合です。
そのほか、読んで損はありません。
世阿弥の生涯というのも、政治が絡んでいてなんとも…な面もわかりました。
能に真摯に向かい合ったからこその会得…生きるとは。
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…「岩波文庫」の本気モノではなく「NHK100分de名著ブックス」の…です。
世阿弥の「風姿花伝」をポチった。瓢箪鯰さんから教えてもろたやつ。あとこないだの集いで教えてもらった本も一緒に。
— モカヲ (@mokhawo) 2017年10月15日
博識さがにじみ出る鯰先輩から教えていただきまして。
さて、世阿弥というと「能」のイメージのみで、その生涯のことも知りませんし、
そもそも能自体よくわからんというレヴェルでした。
しかし実際読んでみると、能を通した繁栄の模索、技術面・精神面の追求など、
まさに能を通して「生きる」とは…を考えさせられました。この「NHK 100分de名著ブックス」は
その名の通り短時間で読める本なので、「風姿花伝」のさわりにはとても良いんじゃないでしょうか。
それでは引用を。
(引用は赤字です)
一からの創造だけでなく、物事の新しい切り口やとらえ方を創造することが革新なのです。これまでよかったからと言ってそこに安住していると、結局何の進歩もない。どんなによくても、それをいかに壊して、超えていくかということを考えなかったら、人気や景気という不安定なものが支配するマーケットでは勝てないのです。(P.37)
ドラッカーに通じるイノベーションに通じるとのこと。
のっけからこれですから。読むべし!
世阿弥は、年を取ったからといって能は終わりではないと言っている。そのあとがあるのだ、老いてこそふさわしい芸というものがあるから、それに挑むべきだと言っているのです。(P.50)
なんだか勇気づけられた…
ただ声を出すのではなく、溜めをつくってから出す。ただ足を前に運ぶのではなく、溜めをつくってから運ぶ。そして、「機会」をとらえて声を出す。この機会とは、自分だけの機ではなく、観客の機でもあります。それをとらえて声を出すのです。(P.84)
場は生き物であり、自分だけの機ではないということ。
投資に結ぶなら、「ゾーン」(マーク・ダグラス)にも、自分そのものが流れの一部になる、
という記載がありますね。
またオサレマンガで言うならば、「ブリーチ」(久保帯人)にも、自分そのものが必殺技になる、
ということがあります。自分の都合だけでない、融合…これわ…
といった具合です。
そのほか、読んで損はありません。
世阿弥の生涯というのも、政治が絡んでいてなんとも…な面もわかりました。
能に真摯に向かい合ったからこその会得…生きるとは。



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