「海の都の物語 1」を読んで (11/9) - 長期投資で自分年金づくり

「海の都の物語 1」を読んで (11/9)

「海の都の物語 1」
(副題:ヴェネツィア共和国の一千年)
(著者:塩野七生)を読んでの感想です。


投資本とは一線を画す歴史本です。
投資本というと、即効性があったり、マーケットに即した内容のために、
やはり知りたいという人が多いかと思います。
そこにくると、歴史というのは直接的ではありません。
しかし、間接的には関係してくると考えます。
それは、未来を予見できない以上、どうしても過去から推測せざるを得ませんから。
その上で、推測精度を高める意味で、ジワジワと知識を貯えることはマイナスじゃない。
(そこまで大層なことを意識してるわけじゃありませんけれどw)

さて本題の感想へと。
…の前に、ざっくりとローマ帝国が滅亡したあとの地中海世界での
ヴェネツィアの立ち位置はどうだったのか?
キリスト教vsイスラム教という構図の中でも、巧みにイスラム圏へもアクセスし、
交易によってフランスやスペインといった超大国とも対等に渡り合う。
しかも海軍力では突出した存在であった。
というところです。
「ローマ亡き後の地中海世界」を読んでの感想から)
「ローマ亡き後の地中海世界 1」を読んで (9/14)
「ローマ亡き後の地中海世界 2」を読んで (9/20)
「ローマ亡き後の地中海世界 3」を読んで (9/28)
「ローマ亡き後の地中海世界 4」を読んで (10/11)

はっきり言ってあんな干潟の場所しか住まいがないのに、
他国と対等以上に渡り合う・・・すごすぎ。

1巻では、ヴェネツィアの誕生から第四次十字軍までの物語ですが、
すでそのベースは出来上がっている感じ。

まず、他国と渡り合うための"大義名分"の使い方が下記。

大義名分が有効なのは、行動する上で、精神的拠りどころを必要とするからではない。行動の真の目的を功名にカムフラージュし、少しでも疑わしい事実があったらだたちに介入しようと狙っている周辺の強国の抗議の口を、あらかじめ封ずるのに役立つからである。(P.89)

・・・真の理由をカムフラージュするための大義名分の使い方。使えるねぇw

また、ヴェネツィアの征服地域への進出は他国とは異なります。

獲得したアドリア海東岸の諸都市の恭順と服従に、ほぼ完全な自治権を与えることによって応じたのであった。(P.93)

他国であれば、征服するとその国の人々は殺されてしまうことが多々あったのに、
ヴェネツィアはそうではなく、既存の都市に自治権を与え、交易に必要な条件さえ飲めば
そのまま管理させた。
またその周辺地域を自前の海軍力を活かし警備することで、その環境維持にも努める。
ひいては自国の利益、交易ルート保守のために・・・

で、ヴェネツィアには、元首(ドージェ)というトップに立つ人が選出されるわけなんですが、
この元首以下、ヴェネツィア国民が同じベクトルの意識で生きていたことはやはり大きそう。

彼がしたことは、すべて母国ヴェネツィアのためを思ってやったことである。そのヴェネツィアを根底からゆさぶることになるかもしれない、共和国制度に杭を打ちこむような行為は、彼にはやる理由がなかったのである。(P.222)

という1巻の感想でした。
おもしろいねぇ〜。


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モカヲ

Author:モカヲ
30代サラリーマンです。
2008年頃から投資をしてます。
(これが講じてFP技能士2級取得)

個別株で失敗を繰り返し、
とうとうETFにたどり着く。
これが今のベターと知りつつも、
ムラッけから個別株も物色中…

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