「ロードス島攻防記」を読んで (11/16) - 長期投資で自分年金づくり

「ロードス島攻防記」を読んで (11/16)

「ロードス島攻防記」
(著:塩野七生)を読んでの感想です。


ロードス島は、現トルコの下部に浮かぶ島で、現ギリシャに属する島です。
それが16世紀初頭はイスラム教世界とキリスト教世界がにらみ合う最前線の島でした。
ロードス島を拠点とするのは、聖ヨハネ騎士団です。
対して侵攻してくるのは、スルタン・スレイマン1世率いるオスマン・トルコ帝国。

10万を超える軍勢を率いてスルタン(皇帝)が直接乗り込んでくるトルコに対して、
迎え撃つ聖ヨハネ騎士団は騎士数は600人程度。
果たしてその行方は…という物語です。

史実に基づく物語ですので、ノンフィクションに近いものかと。
正に手に汗握る攻防が展開されます。

特に聖ヨハネ騎士団側の、
・ジャンバッティスタ・オルシーニ(25歳)
・アントニオ・デル・カレット(20歳)

の2人を中心に物語は進み、その後どうなるのかも記載されています。

結末は"ググれば一発"の情報世界なわけですが、
知る・学ぶ過程も面白みがあるものですよね。
ということで、下記にネタバレはありませんが、
興味を引かれた文章を引用してみます。
(赤字が引用部分です)

FERT FERT FERT
三度くり返されているこのラテン語の文字は、耐え忍ぶ、ということを意味している。
清貧、服従、貞潔の決まりを、オルシーニのように平然とではなくても、ロードス島の騎士たちは、服従以外はさほど耐え忍んでいないような印象を受けた。(P.28)


→聖ヨハネ騎士団は、貴族出身者であることが求められました。
その上、上記のように妻帯を認められていないという、
ある意味そこで血筋を絶やす(次男以降がこういった宗教組織へ入るようですので、
長男が貴族の血を背負うんでしょうが)という結果になっていました。

平民の出ではない貴族なのに、戦うことを宿命ずけられた人々…
子を持つという選択がないというのは、当時はどうだったのでしょう?

いつ迫害され追放されるかわからない状態では、身ひとつで逃げても明日から食べていけるものに投資するようになるのは、当然の帰結である。ユダヤ民族が、医師をはじめとする知的な職業に子弟の教育を重視するようになるのも、この傾向の典型的なあらわれであった。(P.208)

→作中でも描かれるトルコ軍の攻め方もしかり、その民族のルーツをたどると、
国民性といいますか、その振る舞いの原因がわかるような気がします。

記録に残すということは、後になんらかのかたちで役立てようと思うからするのである。役立つと思えるからこそ、詳細に記録する気持にもなるのだ。(P.215)

→私も本にアンダーラインをよく引きますし、書き込みも多々します。
それがこういった意図であるというのは意識したことがありませんでした。
ただ、本を1度読んだだけでは十分理解できていませんし、
何度も読んで真の理解をするため、重要だと思ったところにマーカ、
書き込みをすることは価値があると考えます。

塩野七生氏の文庫落ちの本は、ボリュームがあるため何巻かに別れるケースもあります。
しかしこの文庫は1冊で完結するため、特に他のシリーズを読んでいなくても楽しめます。
いろんな歴史が知れて面白いです!
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モカヲ

Author:モカヲ
30代サラリーマンです。
2008年頃から投資をしてます。
(これが講じてFP技能士2級取得)

個別株で失敗を繰り返し、
とうとうETFにたどり着く。
これが今のベターと知りつつも、
ムラッけから個別株も物色中…

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