「海の都の物語 2」を読んで (11/22) - 長期投資で自分年金づくり
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「海の都の物語 2」を読んで (11/22)

「海の都の物語 2」
(副題:ヴェネツィア共和国の一千年)
(著者:塩野七生)を読んでの感想です。


(「海の都の物語 1」の読書感想文は「「海の都の物語 1」を読んで (11/9)

全体は物語ですが、各章は歴史の教科書のように史実メインな印象のこの本。
しかしあんな干潟のようなところしか土地がないのに、
当時の大国と同等以上に渡り合った知恵や戦略を学ぶのは
仕事でも投資でも学ばせられるところが多いのではないでしょうか?

それでは気になった箇所を引用しつつ感想を書いてみます。
(引用部分は赤字です)

指揮決定は、一人の独断を許さないようにしながらその道のプロたちにまかせ、他の人々もそれぞれの立場を守って全力をつくす。このやり方が共同体の利益を引き上げるのに役立つばかりでなく、結局は各個人の利益として返ってくる。(P.30-31)

→共和国、ですからね。
でも物語を読んでいくと、本当に徹底していたのが伺えます。
1,000年も共和体制を維持できたのは、このワンマンでないところも大きいでしょう。
仕事でも同じマインドを持った経営陣ならば、安心してお金を投資できる…でしょうか?

ジェノヴァについては、〜(省略)〜ヴェネツィア人とちがって個人主義的傾向が強く、ために共同体の利益などはあまり考えない。国家とのつながりが薄いためか、一匹狼が多く、彼らには一発勝負に掛ける傾向が強い。(P.34)

→他国はこんな感じであったようです。
国としてどちらが良いかと言えば、ヴェネツィアだとは思います。
しかし、そこに住まう者からすると、個人主義ならば一発勝負の成り上がりといいますか、
大逆転も有り得たんでしょうね。

大企業による独占が、結局は国全体の経済の硬化につながり、それを防止するうえで最も効力があるのが、中小企業の健全な活動であることを知っていたのである。(P.65)

「株式投資」(ジェレミー・シーゲル著)の152ページにあるような、
”小型株と大型株”を想像したのは私だけでしょうか?

実は小型株の方がリターンが高いという過去があったのが上記ですが、
それに当たる国の政策だったのかもしれませんね。
きっと気づかないぐらいの戦略だったと思いますけれど。

という第2巻。
ちょっと話しを外れると、元首マリーノ・ファリエルの話しが衝撃ではあります。
共和体制による悲劇のような気がします。生まれる場所が違えば…

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Author:モカヲ
30代サラリーマンです。
2008年頃から投資をしてます。
(これが講じてFP技能士2級取得)

個別株で失敗を繰り返し、
とうとうETFにたどり着く。
これが今のベターと知りつつも、
ムラッけから個別株も物色中…

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