「サイレント・マイノリティ」を読んで(9/5) - 長期投資で自分年金づくり

「サイレント・マイノリティ」を読んで(9/5)

「サイレント・マイノリティ」
(著者:塩野七生)を読んでの感想です。


全30編の短編集です。
刊行が1985年と実に30年も前なんですが、
歴史関係を扱っているせいか、全然色褪せない魅力があります。

今回の短編は、タイトルにあるように歴史では表だって出てこないマイノリティを中心に扱っています。
華やかな表舞台の裏にひっそりと…という様々なマイノリティの方々が出てきます。

個人的には、マキアヴェッリと親交のあったグイッチャルディーニのコメント集が面白かった。
キャリアではマキアヴェッリを圧倒していたグイッチャルディーニですが、
このコメント集を読むと、実に人間的なところを感じさせます。

例を挙げるとこんな感じです。
(引用は赤字です)

神に祈りたまえ、どんな場合でもきみが、敗者の側にいないですむように、と。なぜなら、きみになんの責任がなくても、敗北の嫌疑の幾分かにしても、きみは逃れることは不可能になる。それが反対に、きみが勝者の側にあれば、きみに功績などなくても、賞賛が与えられるものなのだ。

人並みはずれた才能は、その持主を不幸にし、苦しみを与える。この種の才能は、平凡な出来の人間ならば感じないですむことがらを、感じさせてしまうからである。(P.163-164)


マキアヴェッリの君主論や政略論に通じますね。親交があったのも頷ける話かと。

そのほか興味深かったのは、イギリス人の評価する人物像とは…など。

イギリス人というのは、彼らが、自分たちは信じていないが他のすべての民族は信ずるべきと思う英国文明の優越性を、おだやかなアイロニーとともに信じない者、つまり、トランプ遊びで、自分ではたいして良いカードを持っていないのに持っていると他には信じさせたのに、時に一人だけ真実を見抜く者がいるが、そういう者しか彼らは尊敬しないのだ。(P.74)

またアメリカの政治学者キッシンジャーのコメントも腑に落ちます。

そのキッシンジャーだが、どの論文でだか忘れたが、こんなことを言っていた。
「歴史はくり返すと言うが、それは、歴史上の諸事実がそのままくり返すのではなく、それらへの人間の対応の仕方がくり返すのである」(P.115)


実に面白くて興味を惹かれました!
短編集なので、合間時間にオススメ!
わたしは通勤中がメインの読書スポットですけど。
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モカヲ

Author:モカヲ
30代サラリーマンです。
2008年頃から投資をしてます。
(これが講じてFP技能士2級取得)

個別株で失敗を繰り返し、
とうとうETFにたどり着く。
これが今のベターと知りつつも、
ムラッけから個別株も物色中…

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